「氷点」
最終回の日曜目の夜10時から11時の間、テレビをつけている家庭の85%近くが「氷点」にダイヤルを合わせていたという異例の大当たりとなったのです。
こんな場外ホームランになったのは、まずキャスティングの成功だったといえるでしょう。
新珠三千代の辻口夏枝役は、原作よりも肉づけされて、母親としての優しさと憎しみの相克が深まっており、まれにみる好演となりました。
新珠自身は「夏枝は意地悪といっても、とても女らしいと思います。
あまり立派すぎる人とか、あまりきれいな人にはだれだって焼きもちやいたり、いらだった気持ちを持ったりしますものね。
そういった意味で、ふつうの女性として夏枝を演じてみたいと思っています」と当時語っていたそうです。